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出会いと直感で、柏をデザイン(3) 竹田 良子さん・加藤 成実さん /BIZ DESIGN


勉強させてもらえてるのが、運だなって思います

加藤成実さん(以下、加)――いま、モデルとして表に立つ仕事だけじゃなく、裏方のスタッフとしても働かせてもらってるのが、すごく…運だなって思うんですよね。

モデルとしてやりきったときに、さあ次の仕事どうしよう、手に職がない、何もできないってなる前に、すぐ次の仕事にいけるようにいま勉強させてもらえてるのが、運だなって。

モデルって、華やかな仕事だと思われてますよね。表に出る人だからもちろんそういう風に思われなきゃいけないんですけど、その裏にいる人、裏方で働いてくださってる方がいるから表に出れるっていうのは、知ってたほうが絶対いいと思う。裏の方がいてこその私たちなので。

だから、表の仕事と裏の仕事、両方を私はわかることができて、幸せだなって思います。

裏で働くときは、表に出てるモデルの女の子たちがどんなことをしたらもっとよくなるとか、そういうことも気づきやすいです。逆に、自分が表に出るときは、周りで働いてくださる方に感謝の気持ちもあって、より良いものを作りたいなっていう風に思いますね。

私は大学も行ってないし、就職活動もしたことない。何事も手探りなんです。相談に乗っていただきながら、とりあえず自分ができることをできる限り、やっていきたいです。

私はこういう環境にいられることがすごく幸せで…この与えてもらった環境をどう自分で広げていけるか、今が勉強するチャンスと思って、いろんなことを吸収していきたいと思っているところですね。

女の子をアイコンとして―グラフィックデザインから「地域デザイン」へ

竹田良子さん(以下、竹)――成実のやってるご当地アイドル「コズミック☆倶楽部」は、今ではファンクラブもできたんですよ。ファンの皆さんも、私たちが地域活性化のためにやってることをすごく理解してくれているので、柏のイベントなんかでは、コズミック☆倶楽部の出番が終わってもずっとステージにいて、イベントを盛り上げてくれるんです。

成実も、自分のステージが終わったらステージの下で応援してますよ、ファンの人たちと一緒になって(笑) 出演時間だけいるんじゃなくて、イベントぜんぶを楽しむ。自分たちも楽しめるようじゃないと、やっぱり活性化とは言わないから。

いま自分たちのやってることが、いわゆる地域デザインにつながってるなっていうふうに感じてます。

女の子たちがアイコンとなって発信して、どんどんファンが増えてって、ファンがまたどんどん拡散してくれて…。

そういうことの結果として、いままで表参道で髪を切ってた子たちが、千葉で髪を切るようになったりもしてるんです。お買い物も…成実さん、むかしはどこに買い物に行ってました?

加――私は、むかしは渋谷とかに買い物に行ってましたね。けど、今は柏で買い物しちゃいますね。ちょっと前に南船橋のららぽーとのフリーペーパーを作って。それで知って、ららぽーとにも買い物に行くようになりました。

それまでは「ららぽに行くなら都内のほうが」っていう感覚だったんですけど、都内行くよりいろんなお店が入ってるし、一か所で済むし。

竹――それってすごく地域貢献につながるな、って思ってます。柏は、地域でいろんな取り組みをしてる方がすごくいっぱいいるんですよ。これからもそういう、他の分野で地域の活動をしてる方と組んで、私たちは私たちのできることをやって、どんどん地域が発展するようにしていきたいですね。

運と直感で、やりたいことを突き進む

竹――私ね、20年前に柏にプロサッカーチーム(柏レイソル)ができることを知ったとき、すっごい衝撃を受けたんですよ。

それで「絶対にこの仕事やりたいな…この仕事、私がやったらいいんじゃない?」 って、なんの根拠もなく思って、新聞に載ってたレイくん(レイソルのキャラクター)を見ながら写し描き…それが、買ったばかりのパソコンを使って初めてしたことだったの。

そしたら、独立して構えた事務所のビルの隣がたまたまレイソルのチームショップだったんですよ。

そこからお付き合いが始まり、関連会社の介護のチラシやロゴデザイン、イベント企画等の仕事を依頼されて。

そのうち、少しずつレイソルグッズのデザインや、会報誌、ポスターコンペに参加させていただき…。

それがきっかけで、現在もホームゲームチケットや入会案内等の制作物デザインをさせていただいています。

自分のやりたいことを突き進んでるから、ここにつながったんだなって思います。レイソルの仕事は、自分の「ほんとにやりたい、絶対にやりたい!」って気持ちが伝わってるなあ、って思うんですよね。

この頃の仕事、ぜんぶ人の縁とか偶然でもらったものですね。ぜんぶ運、あと直感(笑)私が10代、20代のころから身近にいた人が、今でもつながってる。人とのつながりでずっとやってきて、それが今もさらに続いてる。そういう感じです。

『Chiba Cawaii club』を通じた新たな試み

竹――今はITの時代ですよね。むかしのアナログ時代とは全然ちがう。いっくらお金をかけて広告しても全然だめだったり、それがちょっとYou tubeで流したらすごく人気でちゃったり。そういう時代だから、もう切り替えなきゃいけない。これからは「自分で何ができるか」。個性がすごく重要になってくる時代。

それで、セルフ・プロデュース・マガジン、『Chiba Cawaii club』なんです。略してCCCって呼んでるんですけど、これを新しく始めたんですよ。ここでは、女の子が自分で、どういう服装で、どういうヘアメイクで、どういう構成でやるか、ぜんぶ考えてるんです。編集長は成実。ぜんぶ任せて、私は楽をしてる(笑)

今、CCCの創刊号に続き、12月1日にはVOL.2を発行し、多くの企業さんにお配りしています。一般の方は「かわいい女の子が載ってるな」って感じで見るんですけど、企業さんは、女の子がやっているSNSのところを見て、この子にブログ書いてほしいなとか、モデルとして年間契約したいなって形で広告につながってるんです。

『千葉美少女図鑑』はあんまりね、結婚した人は載ってないんですけど、子供がいるお母さんに発信してほしい企業さんはいっぱいあるんですよ。

だから、CCCではモデルの子が結婚してもずっとモデルを続けてもらって、地域のモデルさんとして育てていけたらと思ってます。それがどんどん地域のためにつながって、もっと人が集まって、大きなものになるかなと思っているので。

…今は、若い子の持ってる個性が大人と組んで形になっていく、そういう時代になったかな、って思います。

私もいろんなことに興味あるんだけど、やっぱり、培ってきた経験のほうが働いちゃったりするんですよね。だけど成実ぐらいの年の子は流行の最先端、洗練されたデザイン、センス、そういうのを教えてくれる。そこから吸収するものはすごく多くて。

自分が仕事を始めた時はこんなこと想像もしなかったですよ。でも今、成実みたいな女の子と出会って、可能性が見えてきたっていうか。

今いる場所で

竹――うちは父の転勤が多くて、私は静岡生まれて大阪で育って、小学校も中学校も変わってるんですね。今 柏に住んでるのは実家が近くにあるから。

だから場所はどこでもよかったんだけど、「今いる場所でしっかりやりたい」と思ったんです。

柏で独立した当初にね、私が東京に勤めていたときは仕事を出してくれてたのに、私が柏に移り独立したら仕事を出してくれなくなった会社があったんですよ。

悔しくないですか? 同じ人なのに、東京にいれば仕事の依頼が来て、柏で独立したら出さないって何? みたいな。じゃあ、東京だったらいい仕事するのか、みたいなね。

おんなじ人なんだよ。 どこにいたって、できる人はできるんですよ。

今いる場所でできれば、どこに行ったってできるんですよ。

人ってつい、「あそこにいったらいいことがある」とか考えちゃうんですよね。でもね、今よりもっといいとこって、ないと思ったほうがいいと思う。

今いる場所で、いろんなことを学んで、しっかりできてれば、他の場所に行っても絶対に成功できるから。

大人とつながって、地域とつながって

竹――誰でも起業したほうがいいわけじゃなくて、企業に勤めたほうがいい人もいる。それに、起業しなくても、自分のやりたいことはできるんですよ。

たとえば、公務員になって収入を得ながら、趣味として自分のやりたいことに突き進むっていうのも、1つの手なんです。

企業に勤めるならね、「その会社が自分に何をしてくれるか」なんて考えてる人は、やっていけないと思う。会社はそんな人を求めていないと思うから。

そうじゃなくて、「自分はこの会社のために何ができるか」っていうことを面接で語れれば、「ああ、この子はすごいな」って、私なら思いますね。

…大学へ進学する時、なぜその学校を選んだかを聞いてみると、「周りがそうしてたから」とか、「親に言われたから」とかで、 あんまり考えずに決める人も多いですよね。

でも、それも、そこに入った運があるから。そこに入った意味はあると思うんです。そこにいる人たちと出会えた意味があると思うから。それを生かして。

夢と希望と自分のやりたいことですよね。自分のできること、やりたいことを、自分の出会った人たち…いろんな大人とか、地域の人たちとつながってやっていったらすごく面白いんじゃないかな。

できることをやる。無理してやるのは、だめですよ。自身の持つ運と可能性を信じて、いつまでもやる気と好奇心を持って大きく羽ばたいてほしいと思います。

〒277-0087千葉県柏市常盤台2-1 04-7136-2201

出会いと直感で、柏をデザイン 竹田良子さん・加藤成実さん / BIZ DESIGN

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