プロレスとストレッチでお客様を笑顔に。(2) 諸橋 晴也さん /ベストストレッチ
- インタビュー・構成:齊藤大地
- 2016年1月27日
- 読了時間: 5分

アスリートのセカンドキャリアを考えて
──ベストストレッチが開業に至るまでの経緯をお聞きしたいのですが、ベストストレッチはDDTプロレスの新規事業として、開業されたんですよね?
トレーナーとしていつも団体の中でやっている施術を、もっと一般の方にできないかっていうことで、社長の方からそういう考えが出たのと、ストレッチが流行っているからということで、もうほんと、そういう簡単な流れで決まりました。
うちの社長は思いつきでどんどん始める人なので(笑) まあ、社長の一言です(笑)
──DDTプロレスさんではこれまでも、プロレス以外にいろいろな事業をやっていらっしゃるのですか?
やってますよ。うちの会社は結構やってます。
──飲食業が多い中で、ストレッチはかなり専門的ですね。
はい。今回初めてかなり異色なことを。
社長は発案だけで、あとはもう完全になげっぱなしで、立ち上げから僕が任されました。
──なんのアドバイスもなかったんですか?(笑)
そうです(笑)
僕も実際ストレッチ専門店って知らなかったんですよ。だからもう、いろんなお店を調べて、自分で一回施術を受けてみながら料金設定をして、こういうお店にしようかなって考えて行きました。あとは、プロレスラーにやってるような施術を、一般のお客さん用にちょっとアレンジして、オープンですね。
代々木上原の1号店のオープンが2012年で、その半年後の4月にはこの柏店を開いています。
──ここの開業は社長さんの一言で始まったということなんですが、諸橋さん自身にとっても、プロレスラーのセカンドキャリアを考えたうえでの開業であるとか、そういう思いはあったんですか?
ありますね。やっぱりいつどうなるかわからないんで。
スポーツバーや居酒屋も、プロレスラーが何かあった時に働けるようにっていう形でうちの社長が作ったものでもあるんです。
僕もう38歳なんですよ。特に、僕には妻もいるし子供もいるので、じゃあプロレスやめたときどうするかって、就職できるのかとかいろいろ考えます。そうすると、やっぱりこういう技術職っていうのは、かなり強みになると思います。
──ストレッチ専門店は、今までのアスリートとしての経験をすごく活かせますもんね。
はい、そうなんですよ。プロレスラーは怪我が付きものだから身体の痛みもわかるんで、お客様のつらい気持ちもわかるんですよ。
僕も今腰痛がひどいので、腰痛で来たお客様なんかとも、つらい気持ちが共感しあえるんで、やっぱりそこで信頼関係がまた生まれるんですね。

──スタッフを集めることも諸橋さん自身がやるんですか?
そうですね。
いまこの店では2人の後輩レスラーがスタッフとして働いてるんですが、今までトレーナーやってた経験があるかとか、あとこういう技術職に興味あるのかとか、僕自身がいろいろ話を聞いて、やりたい人間に技術を教えて、お店で働けそうだったらそのまま一緒にやるって感じです。
──後輩に技術を教えて、スタッフを育成することも諸橋さんが行っているということですね。
技術もそうですけど、技術だけだとはっきり言って、お客さんつかないんですよ。あとは接客とか、もういろんなものですね。
意外とそっちが大変で、大事かもしれないです。もちろん技術は当たり前なんですけど、お客様に対する対応とか、接客はものすごく重要ですね。
家から近い柏での開業起業が一番良かった
──代々木上原店に次ぐ二号店を、柏で開業するということで、諸橋さんが場所を選ばれたんですか?
そうです。本当は都内、北千住とか綾瀬付近だったんですけど。実際物件がなかったというのもあったし、ちょっと家から遠いんですよね。
電車通勤も大嫌いだったんで、何とかこの近辺でないかなと思って、代々木上原の店はスタッフに任せて、本当にもう一日じゅうずっと物件を探し回ってたら、ちょうどここがあったというわけです。
──柏を選んだ理由っていうのはどのようなところからですか?
もうほんとに近いからです(笑) 自分中心ですよね。ただ、開店当時にいたもう一人の女性スタッフも初石の方だったんですよ。お互い遠いところから代々木上原に通ってたので、ふたりとも柏が一番よかったんですよね。
──スタッフの勝俣さんも柏出身ですもんね。
勝俣も、今もうひとり働いてるスタッフも柏出身ですね。
──柏で開業したことのメリットや柏の良いところって何かありますか。
結構この通りのお店の方とかとは、仲良くなったかもしれないですね。別のお店に来てた方が「あそこ気になるわ」、「ちょっと行ってみるわ」ってなって、その評判がそのお店で広まったとか、そういったこともあります。
──柏で他のお店とつながりを実感する場面はありますか?
同業種でここに、ゴールドストレッチさんっていう整体のお店があるんです。あそこの方たちが、わざわざうちのお店に一回受けに来てくれて、うちのお店のパンフレットを持っていって、お客さんがご案内できないときは、うちのパンフレット見せて、ここいいとこありますよ、とか紹介してくれたときがありましたね。
──同業種のお店とはギスギスするんじゃなくて、お互い高め合っていこうという感じなんですね。
しっかりしたお店さんとは、そうですね。だから自分も何回かお邪魔してマッサージしてもらいました。
諸橋晴也さん プロレスとストレッチでお客様を笑顔に。 /べストストレッチ
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