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プロレスとストレッチでお客様を笑顔に。(1) 諸橋 晴也さん /ベストストレッチ


ベストストレッチ柏店は、現役プロレスラーである諸橋晴也さんが店長を務めるストレッチ専門店だ。ベストストレッチは、諸橋さんが所属するDDTプロレスの新規事業として、2012年に代々木上原に一号店が開業、その翌年に二号店としてオープンしたのが柏店である。

現役プロレスラーでありながら、ベストストレッチ柏店の店長を務めている諸橋さんに、お店のことからプロレスラーとしての思いまで、インタビューした。

ここに来て安心してもらえる空間に

──まず、ベストストレッチ柏店は、どのようなコンセプトで営業していらっしゃるのですか?

はじめのうちは、ストレッチという部分にこだわって、マッサージとは違うものを提供したいと思っていたんです。最初はほんとにただ伸ばすだけだったんですね。

でもお店を経営していくにあたって、肩こりとか腰痛とか、お客様のニーズに応えていくようになりました。重病で真剣に治したいって方もたくさんいらっしゃいますが、リラクゼーション的な感じで来る方もいるので、お客様のニーズに合わせてストレッチをうまく使いながら、施術する感じです。

──今は諸橋さんはこのお店を、お客様にとってどのような空間にしたいと思っていらっしゃいますか?

ここにきて安心してもらえる、ってことが一番かな。結局僕らに対しても、信頼してくれないと、施術の効果って本当に出てこないんです。とにかく安心して信頼してもらえるっていうのが、すごく重要になってくるんですよね。

──実際に居心地がいい感じがします。

ですかね(笑) お店の内装もね、全部僕が任されたので、自分でデザインしたんですよ。やっぱリラックスできないとだめだと思うんです。

──施術の技術について聞きたいのですが、プロレスラーとしての経験は、施術技術の向上につながっていらっしゃいますでしょうか?

はい、そうですね。

僕らは選手だけじゃなくてトレーナーもやっているので、自分の試合があるときでも、試合前とかに他の選手のストレッチをやってあげたりとか、マッサージやってあげたりしてるんですね。

──柏地区は整体とかマッサージの店が多くて、激戦区だと思うのですが、ベストストレッチさんはどこで他店と差別化を図っているのですか?

今ね、マッサージとかに皆さんすごくお金を落としてるじゃないですか。そんな中で、今の時代でうちは、それなりに金額的には高いのかもしれないですけど、ただそれだけのしっかりとした価値を提供したい、っていうのがあります。

だから、初回の方のみなんですけど、施術を受けていただいて満足しなかったら一切お金をいただかないっていう、そういう保証をやっています。実際まだ返金された方はないですけど、僕らはそれくらいの自信を持ってやってるってことですね。

高いお金払って来てくれるお客様はリスクがあるじゃないですか。ちゃんと安心して来れるように、保証を付けてあげるっていうのは大事です。僕らがお客様に施術をするうえで、それだけのお金をもらうっていうことで、しっかり自分たちの技術を提供するという意味でも、いいプレッシャーになるんですよね。

20歳ぐらいの時に、資格を取って整骨院で働いていたことがあるんですが、その整骨院がとてつもなく忙しかったんで、一日何十人もマッサージとかいろいろやってました。

そうなるともう指が使えないんですよ、ほんとに。もう回す感じなんですよ。お客様には悪いんですけど、ほんと回す感じ。だからそういうところはね、ちゃんと選んだ方がいいですよ(笑)

この店でも、一日10人とか診ちゃうと後半どうしても集中力が途切れやすくなるんで、最近はあまりぎゅうぎゅうに予約は入れないようにしています。自分のパフォーマンスが落ちちゃうとお客様にいいものを提供できないので、はい。予約の日をずらしてもらってでも、そこで最高のものをっていう感じで、今はやっています。

ただ単に、むやみやたらに来てくれたお客様をバンバン入れてるとほんとに、激安マッサージ屋さんみたいになっちゃいますからね。

お客様とのつながりを大切に

──ベストストレッチさんでは、カウンセリングを行ったうえで、ひとりひとりに合ったオーダーメードのストレッチをしているんですよね。その理由は、どういうところからきているんですか?

マニュアル的なものになっちゃうと、ほんとに先ほど言ったように、お客様のニーズに応えることができなくなってしまうんですね。

だから、しっかり個人個人が勉強して、研修を行って、そのお客様からしっかりカウンセリングをしたうえで、すべてを組み立てて行っていかないと、やっぱり高いお金の価値に見合う、ちゃんとした施術ができないんですよ。

あとはやっぱり経験ですね。このお客様は足のどこの筋肉が固いとか、普段はどういう風に歩いてるんだ、じゃあ靴はどっち側が減ってるなとか、だいたいもう、ベッドの上に寝ていただくとだいたいわかる。

それはもう、とにかくもうたくさんの人を見ないと分からないと思います。ただ教科書的な物を勉強しても、人それぞれ絶対違うので、結局人の体をたくさん見ないとわかんないんですよ。

──そういうカウンセリングを受けた上で、リピーターとしてお店に来てくれるお客様が多いんですか?

そうですね。

開業当初は集客で苦労していましたんで、お店を閉めた後に自分で近辺にポスティングをしてたんですけど、そっちで結構労力を使うし大変でした。今はありがたいことにリピーターの方が中心です。

ただ単に安いマッサージ屋さんとかだと、一回やって、はい終わり、じゃあね、で終わっちゃうんですけど(笑) 僕らは結局、お客様のつらい症状を治したいので、そうなるとどうしても一回だけじゃ、はっきり言ってよくならないんですよ。

──お客様にセルフケアの方法を教えたりしているんですよね?

そうです。普段の生活からお客様が、自分でケアをするようなストレッチとか、そういったことをやらないと、元に戻っちゃうんですよね。

ですので、そういったことを説明しつつ、僕らの方で施術方針をしっかり決めてあげることによって、またお客様の方も信頼してくれると思うので、そのまま継続して楽になるまで来てくれるのかなと思います。

──いろいろな知識をお客様に提供しているということですね。

スポーツをやってる方が来ると、またちょっとアドバイスの内容も変わってきますね。いろんな運動やってる小学生の子とかも来るんですが、パフォーマンスを上げるためにどういうトレーニングをしたらいいんだよとか、栄養のこととかもアドバイスできますし、体のケアだけじゃなくてそういう話もできますから。

マッチョになりたかったら、それ用のトレーニングも教えます(笑)

──お客様は結構遠くから来られる方も多いんですか?

もうほぼこのお店近辺の方たちです。口コミとかご紹介が多いです。

──実際にどんな集客のための工夫を行っているんですか?

来店されたお客様に、最初にアンケート書いてもらうんですね。どこでお店を知りましたか、みたいな。それをやると皆さんだいたいホームページが多いですね。肩こりとかがつらい方って、治したいから自分で検索してくるんですよ。だから結構今は、新規のお客様に関しては、その辺を大事にしています。

あとは、これまで来たお客様には、常にお店を忘れてほしくないので、毎月しっかり、手紙を出してます。

──毎月出すんですか?すごいですね。

そうですか(笑) でもそれぐらいやらないと。ほんとはそれでも少ないぐらいなのかもしれないですね。なんかどうやら人間って、どんなお店に行ったかとか三日くらいで忘れるらしいんで(笑)、忘れられないようにするって大事なことなんです。

──実際にプロレスファンとか、諸橋さんのファンが来店したり、指名を受けたりすることってあるんですか?

それはあります。でもそういう方はやっぱりね、柏より代々木上原の方が多いです。

──リングに立ってる時の諸橋さんと、ここでのキャラクターが違うと思うのですが(笑)

僕はプロレスの時とここで働いてる時って、ちゃんと区切るんですよ。ここでは皆さん、僕のことを先生って呼んでくれるんで。もうここでは本当に皆さんの身体を診る先生として、働いてるんですね。

だから、プロレスファンのお客様は来るけど、もちろんそこでプロレスの話はするけど、僕はあえてそこは話を区切って、この辺固いですねとか、すぐに体の話に持っていきますね。

──僕もちょっと試合の映像を見させてもらったんですけど…

えっ、どの試合見たんですか?

うわー。よりによってあれ、はしご登ってるやつ? 昔はもっとまじめにやってたんだよ(笑) だってあんなんで、ここじゃできないでしょ(笑)

─―やっぱりしっかり区別して、ここでは専門的な知識とかをお客さんに伝えるようにしてるんですね(笑)

いやぁ…はい(笑)

諸橋晴也さん プロレスとストレッチでお客様を笑顔に。 /ベストストレッチ

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