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フランス菓子とともに贅沢な時間を過ごしてほしい。(1) 佐々木 愛さん/coffret d'amour

  • インタビュー・構成:曽原 実子
  • 2015年12月18日
  • 読了時間: 4分

佐々木 愛さん

柏に店舗を構えてから4周年を迎えた小さなフランス菓子工房coffret d’amour(以下、コフレダムール)。各種焼き菓子のほか、ケーキやタルト、週末にはキッシュも販売している。

お菓子を食べる時間が贅沢な時間であってほしいと願う彼女は、フランス菓子を作り、販売することにどういうこだわりを持っているのか。

パティシエとして日々奮闘する佐々木愛さんにお話を伺った。

私らしさが詰まったお店

――早速ですが、お店のコンセプトについて教えて下さい。

お店のコンセプトはcoffret d’amourというお店の名前にあります。フランス語でcoffretは小箱や宝箱という意味で、ケーキや焼き菓子を入れる箱とテナント自体のことを指すスペースという箱の2つの意味を込め、(d’は英語のisみたいなつなぎの動詞)、amourは愛という意味です。この愛には、私の名前の愛と、漢字の真ん中に心があるので真心を込めたという意味をもたせています。

「私らしさの詰まった空間で真心を込めたお菓子を!」という感じですね。

――お客さんのターゲットとしてはどのくらいの層をイメージしていますか。

起業当時は、自分より上の世代をイメージしていました。

セカンドテーマに「ちょっとした贅沢 小さな幸せな 大人のおやつ」を掲げています。

小さい子どもに向けるというよりかは仕事帰りの方に、自分へのご褒美にコンビニではなくケーキ屋でケーキを1個買って帰って、疲れを取ってもらうというイメージがありました。だから、30代・40代が当初描いていたターゲットになりますね。それは営業時間にもリンクしているかと思います。

もちろんコフレダムールが好きと買いに来てくれる小学生もいますし、高校生とかだと塾の帰りによく買いに来てくれる子がいて、「このタルト食べて、受験勉強頑張ります!」なんてこともありました。合格の報告に来てくれたときは本当に嬉しかったですね。

――お店の可愛らしい雰囲気が印象的ですが、お店の内装や外装で工夫されているところはありますか。

ありがとうございます。実際、工夫はあんまりなくて。趣味の延長っていうのは言葉が軽いんですけども、自分が本当に好きなものを並べています。

学生時代にかっぱ橋道具街に行ったときに買いそろえたものや、旅行の記念に買ったものを置いていますね。それこそ、友達が新婚旅行でパリに行ったときにくれた包み紙は額縁に入れてお店に置いています。その友達がお店に遊びに来てくれたときは驚いてました。

もちろんオープンしてから気持ちに余裕ができて、じゃあこれをやろうかなってそういうのもあるんですけど。根本的には自分がいいなぁ、好きだなぁって思ったものを時間をかけて集めてきた感じです。

――テイストとしてはどういう傾向のものを意識されているんですか。

甘すぎないけど、可愛いみたいな。ケーキにしてもそうなんですけど、私自身あんまりすごく甘いものが得意じゃなくて、ジェンダーレスなのが好きですね。

夜は意外と男性のお客さんも多いんですよ。

「近所の方なんかは急ぎ足で買いに来てくれます。」

――ホームページだけではなく、TwitterやInstagramなどのSNSも積極的に利用されていると思うんですが、そこからの集客への影響は感じますか。

coffret d'amour

大きいと思います。特に近所の方なんかは更新するとすぐに、「インスタ見て来ました。」とか。「早いな!!」と思いながら接客する日もちらほら。近いからこそアンテナを張ってくれているというのはあると思うのですが、ありがたいですね。

ここ最近は、ホームページをリニューアルしたんです。ブログだと文章を添えるってことが必須だと思っているので、丁寧になりがちで。製造の傍の更新なので、どうしてもペースが遅くなってしまい、動きをお客さんに伝えるのが難しくなっていたんです。それで、今までブログ上でやっていたことを分散させて、今はInstagramで写真とコメントを、ブログは文字だけにしていこうとスタイルを切り変えました。

――InstagramとかのSNSって遠くの方見ていらっしゃるということもあると思うんですけど、近くの方もこまめにチェックしていらっしゃるというようなツールになっているんですね。

インスタはタグ付機能があるので、全く知らない人がお店を知ってくれる機会になるのですごく面白いことだなと思っていて。私もいろいろ見ていますけど、お菓子作りが趣味な方なんかも利用されているので面白く感じます。あれほど同じキーワードでタイムリーに出るものって今までなかったですからね。

お客さんの中には「撮った写真をブログやSNSで使っていいですか」って声をかけてくれる方もいて。ここ5年で大きく変わってきたことだと思いますね。

フランス菓子とともに贅沢な時間を過ごしてほしい。 佐々木愛さん/coffret d'amour

 
 
 

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